講師
ジル・イゾアールGil Isoart
フランス、ニース出身。パリ・オペラ座バレエ学校卒業後、1986年にパリ・オペラ座バレエ団に入団。1988年にスジェに昇格。1990年にオペラ座の優秀な若手ダンサーに与えられるカルポー賞、1991年にAROP賞を受賞、その他受賞多数。パリ・オペラ座バレエ団で、様々な作品で主演、またソリストを務める。 1992年には当時ピエール・ラコットが芸術監督を務めるナンシーバレエ団に参加し、エトワールとして様々な作品で主役を踊る。ダンサーとして活躍する傍ら教授法についても学び「フランス国家 舞踊教員資格」を取得(2001年)、さらにはフランスのバレエ教師の中でも取得が難しいとされる「フランス国家 舞踊教員適正証」も取得(2008年)。 現在はその知識と経験を活かし、パリ・オペラ座バレエ団教師、パリ国立高等コンセルヴァトワール バレエ科教授として後進の指導にあたる傍ら、パリ・オペラ座バレエ団やボリショイバレエ団をはじめとしたバレエ団にてピエール・ラコットの作品指導等を行う。 また、ゲストティーチャーとしても英国ロイヤルバレエ団、東京バレエ団を始め、世界中のバレエ団で精力的に指導を行い、「マチュー・ガニオのノーブルクラス」「ドロテ・ジルベール パリ・オペラ座エトワールのバレエレッスン」のDVD でレッスン指導教師も務める。 2021 年より芸術監督を務めるガラ公演「Beautés de la Danse」では、自身の振付作品も発表し好評を得る。
エリザベット・モランElisabeth Maurin
パリ・オペラ座バレエ学校を卒業後、1979年にロゼラ・ハイタワー芸術監督時代のパリ・オペラ座バレエ団に入団。翌1980年にコリフェに昇進。入団直後よりルドルフ・ヌレエフに才能を見出され、ヌレエフ版『ドン・キホーテ』のキューピッドなど、ソリストの役を務める。1983年にスジェに昇進し、同年、当時の芸術監督ヌレエフの指名により、ピエール・ラコット版『コッペリア』で主演。1984年にはマニュエル・ルグリをパートナーに大阪国際バレエコンクールに出場し、1位を受賞する。
1985年にプルミエール・ダンスーズに昇進。1988年12月23日、フランス公共放送による『くるみ割り人形』の撮影で主演を務め、エトワールに任命される。2005年の定年まで、ヌレエフ作品やラコット作品をはじめ、パリ・オペラ座バレエ団のあらゆる作品で主演を務める。クラシック作品のみならず、コンテンポラリー作品の初演にも多数参加し、幅広いレパートリーを築いた。
引退後は、2005年から2008年までパリ・オペラ座バレエ学校の教師を務め、2008年よりパリ・オペラ座バレエ団の教師として後進を指導。セルジュ・リファール作品やヌレエフ作品をはじめとするオペラ座の伝統的なレパートリーの指導にも携わっている。
また、ヌレエフ作品などの指導者として、パリ・オペラ座バレエ団のみならず、イングリッシュナショナルバレエ団をはじめとする各国のバレエ団で活躍。さらにルドルフヌレエフ国際コンクールやヨーロッパ各地の講習会でゲストティーチャーや審査員を務めるなど、国際的に精力的な活動を続けている。
1983年にオペラ座の優秀な若手ダンサーに贈られるカルポー賞、1989年にAROP賞を受賞。さらに芸術文化勲章、レジオン・ドヌール勲章を受勲するなど、多くの受賞歴を持つ。
アナエル・マルティンAnael Martín
アリシア・アロンソとフェルナンド・アロンソが芸術監督を務めていたキューバ国立バレエ団に25年間所属しファーストソリスト、クラス指導とレパートリー指導を務める。
ダンサーとしては全てのクラシック作品を踊り、またキャラクターダンス、ネオクラシック、コンテンポラリー作品にも参加。またカンパニーのツアーでは、アメリカ、アジア、ヨーロッパの50以上の国々の主な劇場と、国内外の数々のダンスフェスティバルにも参加をしている。そのキャリアを通してフェルナンド・アロンソ、カレミア・モレノ、オーロラ・ボッシュ、ロイパ・アラウホ、ジョセフィーナ・メンデス、ミルタ・プラ、アザリ・プリセツキ、ユーゴ・グファンティらの指導者と仕事をし、またアルベルト・メンデス、アルベルト・アロンソ、イヴァン・テノリオ、アントニオ・ガデス、ジョゼ・アントニオ・ルイズ、マリア・ロヴィラ、ブライアン・マクドナルド、マキシモ・モリコーネ、ヒルダ・リヴェロスなどの振付家の作品にも関わっている。
ダンサーとしてのキャリアを終えるとフランスへ移り、バレエ指導及び振り付け助手としてブランカ・リー・ダンスカンパニーに参加。同時にパリ・オペラ座にてバレエ指導及びバレエ・ミストレスの助手を務め、その後芸術監督であるブランカ・リーのもとでスペインのセヴィーリャに移り、アンダルシア・センター・オブダンスでアーティスティック・コーディネーターを担当。
バレエ指導者としてはドイツのデッサウオペラ劇場やコーミッシュオーパー、ナチョ・ドゥアトとジョゼ・マルティネズの時代のスペイン国立ダンスカンパニー、パリ・国立ダンスセンター(CND)、リヨン国立オペラ、フィンランド国立バレエ、パリ・オペラ座ソリストガラ公演などに招聘されている。また、アンダルシアの全ての、プロフェッショナルのためのダンス音楽院とマリア・デ・アヴィラ・マドリッド高等音楽院でもレパートリーを教えている。また2015年〜2019年までバレエ・ミストレスとしてジョゼ・マルティネズが芸術監督を務めたスペイン国立ダンスカンパニーに関わった。
ジョゼ・マルティネズとは現在も様々な共同制作が続いており、「スペイン・スターガラ公演」の演出助手、彼の手掛けたバレエ公演ではスロベニアのリュブリャナオペラ劇場での「海賊」(2020年初演)、ザグレブオペラ劇場(2022年初演)とリュブリャナオペラ劇場(2023年初演)の「ジゼル」では振付助手で参加。
また、ジョゼ・マルティネズがメイン講師を務めている札幌バレエセミナーでは常任講師としてアニエス・ルテステュと共に関わり、またパリ・オペラ座バレエのゲスト指導者も務めている。
現在、テラッサ文化庁の後援でルドルフォ・カステラノスが芸術監督を務めるダンス・プログラム(PAR en Dansa)のバレエ指導とアーティスティック・コーディネーターを担当。
刈谷 円香Madoka Kariya
仙台市出身。5歳からエトワールバレエ館にてクラシックバレエを始める。2009年ユースアメリカグランプリ、ニューヨーク決戦にて銀賞、スカラシップ賞受賞。
16歳でドイツのダンス学校パルッカシューレへスカラーシップ入学、在学中にドイツ学術交流会(DAAD)より優秀な人材へ送られる奨学金を授与される。卒業と同時にバッチェラー・オブ・アート(学士号)を取得。 卒業後、2012年から2年間スイスのチューリッヒ・バレエ・ジュニアに入団。在団1年目にFriends of Zurich Ballet awardを受賞。2014年から3年間ネザーランド・ダンス・シアター2に所属。2017年ネザーランド・ダンス・シアター1に昇格入団。カンパニーの世界ツアーに数多く参加し、2019年の日本ツアーでは主要なパートを踊る。在籍中イリ・キリアン、レオン&ライトフット、マルコ・ゲッケ、オハッド・ナハリン、ウィリアム・フォーサイス、ハンス・ファン・マーネン、クリスタル・パイト、シャロン・エイヤル、メディ・ワレルスキ、ホフェッシュ・シェクター、ダミアン・ジャレ等数多くの振付家とのクリエーションに参加し作品を踊る。
2021年に出身地、宮城県の芸術選奨新人賞を受賞。 2025年より11シーズン在籍したネザーランド・ダンス・シアターを退団し、フリーランサーとして活動中。
ダンサーの活動に加え、様々な分野のアーティストとのコラボレーション、ミュージックビデオ出演やモデルなど幅広く活躍中。
宮内 真理子Mariko Miyauchi
長野県出身。3歳より長野バレエ団にてバレエを始める。1984年東京新聞全国舞踊コンクールバレエ第2部第1位文部大臣奨励賞、同年埼玉県舞踊コンクールバレエ第2部第1位橘秋子賞等、国内でのコンクールに於いて数々の賞を受賞。1987年上京。小野正子バレエスタジオ、東京シティ・バレエ団研究所に入所、東京シティ・バレエ団公演「コッペリア」で主演デビュー。
1989年ローザンヌ国際バレエコンクールに於いてプリ・ド・ローザンヌ・スカラシップ賞を受賞、英国ロイヤルバレエスクールにスカラシップで留学、1990年バーミンガムロイヤルバレエ団に入団。1992年以降はコロラドバレエ団(アメリカ)、新国立劇場バレエ団(日本)、レニングラードバレエ団(ロシア)他、国内外のバレエ団で主演、客演する。
1994年 USA ジャクソン国際バレエコンクール銅賞受賞。1995年から1年にわたり、東宝ミュージカル「回転木馬」のルイーズ役で出演(ケネスマクミラン振付)。1999年中川鋭之助賞、2000年芸術選奨文部大臣新人賞、同年、橘秋子賞優秀賞受賞。2005年天皇陛下、各国大使ご臨席の愛知万博開会式に於いて、佐渡裕指揮するスーパーワールドオケーストラの演奏で、ストラビンスキー「火の鳥」を踊りその模様はNHKで放映された。
2006年にGYROKINESIS®(ジャイロキネシス)、GYROTONIC®(ジャイロトニック)と出会う。自身のボディメンテナンスのために始めたこのメソッドの効果に衝撃を受ける。幼少の頃から抱えていた腰痛他、様々な身体の問題を改善に向かわせ、身体の使い方の再教育を可能にするメソッドだと確信。指導者養成コースを受講し資格を取得。2007年にはジャイロトニックの考案者ジュリオ・ホバス氏在住のマイアミに移住、指導者としての経験を積む。またマイアミ在住中はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ等様々な国で後進トレーナーの指導、ダンサーのコンディショニングにも携わる。また指導者としての活動に並行し、マイアミコンテンポラリーダンスカンパニーに所属、ダンサー兼指導者としてカンパニーのクラシックバレエ、ジャイロキネシスのクラスを担当。
2011年帰国。2012年1月自身のスタジオ MMKを東京千駄ヶ谷に開設。2013年 指導者を養成する役割として考案者であるジュリオ・ホバズ氏より、ジャイロキネシスⓇマスタートレーナーに認定される。
また欧米人と日本人の骨格、文化の違いに着目し、独自の視点からダンサーのコンディショニング、リハビリを考案。日本人の骨格に適した身体の使い方や踊り方のコーチング、豊かな身体表現に繋がるアプローチ法を指導する等、ダンサーのサポートに力を注いでいる。
2018年4月より、洗足学園音楽大学のバレエコース、ダンスコースにおいてジャイロキネシスⓇ及び、ダンサーの為の解剖学の指導にあたる。
GYROTONIC® are registered trademarks of Gyrotonic Sales Inc and are used with their permission
レッスンでは、通訳とピアノ伴奏がつきます
通訳:上野 茜/四方 泉/菊池 亮佑
ピアニスト:蛭崎 あゆみ/圓井 晶子/寺島 朋江