札幌芸術の森 バレエセミナー2024

 

山本小春さんが
パリ・オペラ座バレエ学校に入団!

2016年~2019年に札幌芸術の森バレエセミナーを受講した山本小春さんがパリ・オペラ座バレエに2022年9月、正団員として入団しました。
山本さんは札幌の久富淑子バレエ研究所を経て、パリ・コンセルヴァトワール、パリ・オペラ座バレエ学校で学び、2021年にはローザンヌ国際バレエコンクールに出場しました。
2022年12月、パリで山本さんにお話をうかがいました。

山本小春さん

パリ・オペラ座ガルニエ前にて

2022年秋から団員として練習とリハーサルを積んできた山本さん。
12月10日(土)パリ・オペラ座バスティーユで初日を迎えた「白鳥の湖」全幕公演が山本さんのパリ・オペラ座バレエ 団員としての初舞台となりました。
この日は奇しくも、12月5日にパリ・オペラ座芸術監督に就任したジョゼ・マルティネズの監督としての初日でもありました。

山本小春さん

Q1. 初公演後の感想は?

初舞台は3幕のチャルダッシュでした。この日は3幕だけの短い出番だったため、しっかりとした実感がなかったのですが、白鳥の群やフィアンセなど他の役もこれから踊る予定なので、だんだん実感が湧いてくるのではないかと思います。

Q2. 団員としての1日のスケジュールは?

午前中にクラスレッスンがあり、午後から3時間〜5時間のリハーサルがあります。夜に公演がある日は短めのリハーサルで前日の修正などをします。公演本番は大体19時半頃からで、家に帰るのは23時ごろです。この頃は、2日連続の公演で1日のオフが基本のローテーションになっています。お昼はお弁当などを作り、レッスン、リハーサルの合間に食べています。

Q3. パリ・オペラ座のバレエに憧れたわけは?
団員になるまでの過程は

フランススタイルのバレエに興味を持ったきっかけは、久富淑子バレエ研究所で幼い頃から教えていただいた、成瀬陽子先生への憧れが大きいと思います。先生は、フランスでバレエを学ばれ、向こうでのお話を聞いているうちに踊り方に興味を持ち、バレエ団のビデオを見たりして、このスタイルが好きになりました。 13歳の夏にパリ・オペラ座バレエ学校のサマーインテンシブに参加、14歳からパリ国立高等コンセルヴァトワール(CNSMDP)で3年間学びました。そして16歳の時ローザンヌ国際バレエコンクールに出場し、ファイナリストに選ばれたのをきっかけに、パリ・オペラ座バレエ学校への入学を許され、1年後バレエ団の内部入団試験にて、入団が決定しました。

山本小春さん

Q4. 憧れているパリ・オペラ座のダンサーは?

コンセルヴァトワールでお世話になり、個人レッスンで今も継続して見ていただいているエトワールのイザベル・シアラヴォラ先生はもちろん、現在のダンサーの中では、とにかく美しくて目を奪われるリュドミラ・パリエロやローラ・エケ、ブルーエン・バティストーニもとても素敵です。他にも、パリ・オペラ座バレエでは素晴らしいダンサーに囲まれ、毎日刺激を受けています。

Q5. パリ・オペラ座での目標は?

これから表現力やひざ下、上半身の使い方をもっと磨き、将来的にはソリストやエトワールの役も踊れるように頑張りたいと思います。『椿姫』を踊れるダンサーになるのが夢です。

ガルニエの劇場内。
客室にはシャガールの美しい天井画が描かれています。